(・・・あ、取引先のベテランさんから電話がかかってきた。
この人、いつもいきなり電話かけてきて、話長いんだよなぁ。
先輩から頼まれたデータの資料まとめてるから、今は電話取りたくないんだけど。。。
今回は何の用事だろう?)
はい、お世話になっております。新人です。
あ、どうもどうも。
いま、先日問い合わせいただいた見積もり内容についてメール送ったので確認をお願いしますね!
承知いたしました。確認後、メールにて返信させていただきますね。
いや、確認したら電話してよ!その方が早いから!
内容についても電話で話したいからさ!
・・・か、かしこまりました。
それではメール確認したら、電話で連絡させていただきますね。
うん、お願いね!
それでさ〜、最近どう?忙しいんじゃないの?休みの日とか遊んでる?
(・・・・・・始まっちゃった)
メール、LINE、ボイスメッセージがこれだけ普及した現代でも、
こちらの事情を考えず、いきなり電話をかけてくる人っていますよね。
私も、いきなり電話をかけてくる人苦手です????
「何を言われるんだろう?」「何の話だろう?」とか、
いちいち心の準備が必要で、しんどいんですよね。
そこで今回は、いきなり電話をかけてくる人の対処法について解説していきます。
電話が苦手な人が知っておきたい「メラビアンの法則」
皆さんは、「メラビアンの法則」というものを知っていますか。
別名では、「3Vの法則」、「7-38-55ルール」とも呼ばれる、心理学の法則の1つです。
人と話す時、我々は単純に言葉だけでやりとりをしているわけではなく、
下記の情報を元にしているのです。
情報源 | 与える影響 |
---|---|
話す・言語情報(Verbal) | 7% |
聞く・聴覚情報(Vocal) | 38% |
見る・視覚情報(Visual) | 55% |
この記事では、細かなメラビアンの法則については、説明しません。
私たちは相手とのコミュニケーションの中で、大部分を視覚情報に頼っていることということが、
上記の表からわかると思います。
そのため、55%の視覚情報がなくなる電話対応を苦手とするのは、別に不思議ではありません。
誰でもありえることなので、安心してくださいね。
次に、いきなり電話をかけてくる人の問題点と
対処法について解説していきたいと思います!
いきなり電話してくる人の問題点
対処法を解説する前に、まずは「いきなり電話をかけてくる人」。
ここでは略して「いき電さん」の問題点や心理について整理しようと思います。
電話であるメリット
そもそも、電話でコミュニケーションをとるメリットとは、以下が考えられると思います。
- すぐに返答・返事がもらえる
- 文章では伝わりにくい、言葉の微妙なニュアンスが伝えられる
- 相手の反応を伺いながら、話が進む
- 話がまとまるのが早い(※裁量権・決定権のある人同士の場合)
- 記録が残らない(※記録を残したくない場合)
- 第三者に情報が漏れない、などなど
というように、電話自体にもメリットはあり、
私自身、仕事やプライベートで電話をかけることがあります。
ここで知っていただきたいのは、電話自体を否定しているわけではないということです。
何が問題なのか、それは
「〇〇日◯◯時に電話を入れてもよいか」「今かけても◯◯の用事で、電話をかけても大丈夫か」
という手順を得ずに、
「いきなり」電話をかけてくるということです。
いきなり電話してくる人の心理
いき電さんの心理状態はどうなっているのでしょう。気になりますよね。
私自身や友人など経験と、インターネットで調べた上で以下のような心理状態であることが、分析できました。
- 最初から失礼という概念がない
- スマートフォンに慣れていない
- 相手よりも自分の都合が優先
それでは、順に解説していきますね!
最初から失礼という概念がない
そもそも、いき電さんは30代以降の方に多い傾向があります。
いき電さんは、いきなり電話をかけることに抵抗がありません。
というのも、失礼という概念がなく、自分がいきなり電話を受け取ることが当たり前なため、
相手にもいきなり電話をかけてしまうのです。
これは、スマホ、インターネット、携帯電話が普及する前、
固定電話やポケベルが浸透していたころからの名残りだと思われます。
電話・郵便以外で、相手との連絡手段が無いなかでは、いきなり連絡を取るのが当たり前でした。
その名残が、いきなり電話をかけることにつながっているんですね。
スマートフォンに慣れていない
こちらも比較的年齢の高い方に多いのですが、
スマートフォンを使いこなせていない方が、いき電さんになっている場合が多いです。
周りがスマートフォンを持ち始めたため、自分も使ってみようと買ってみたり。
会社でスマートフォンが支給されても、電話とカメラ以外の機能の使い方がわからず、
宝の持ち腐れになっています。
新しいことを覚えるのに抵抗がある方もいらっしゃいますが、
中には使いこなそうと必死になっているかたもいるので、
場合によっては暖かく見守ってあげましょう。
また、スマートフォンではなく、携帯電話を使っている方は、
LINEが使えないので必然的に、いき電さんになってしまいます。
※SMS(ショートメッセージ)機能も使いこなせいない人がほとんどなので。
相手よりも自分の都合が優先
上記の2つは、比較的いき電さんの立場を考えて書いてきましたが、
中には、相手に迷惑がかかるのを承知の上で電話をかけてくる人もいます。
そういった傾向がある人の特徴は、
- メッセージ・メール送りたくない。今すぐ返事してほしい
- あっちがどうせメモとるし、電話で一方的に話して、まとめさせればいいや。
- 車の運転中で、メッセージ送れないし、今のうちに相談にしておこう。
などなど
結論、こちらをナメて、完全に下に見ています。
こういった方は、
自分の方が客または仕事を紹介している、だから立場が上
だから、こちらの都合に、相手が合わせてくれるのが当たり前
いちいちメッセージなんて送ってられない。めんどくさい。
という思考回路になっており、厄介です。
さて、いよいよ、そんないき電さんへの対処法を紹介していきますね。
いきなり電話してくる人への対処法
結論から話しましょう。
いき電さんへの対処法は、まず「相手を教育すること」です。
先ほどまでで、いき電さんは大きく2つに分けられることがわかりました。
- いきなり電話をかけることに抵抗がない/他のやり方がわからない
- いきなり電話をかけることが悪いとは知っているが自分の都合が優先
この2タイプに対応するためには、以下の2つの対処法が有効です。
- すぐの電話にはでない
- こちらからの連絡には必ずLINE/SNS/メッセージを送る
すぐの電話には出ない
1番大事なことは、「すぐの電話には出ない」ということです。
これは水際作戦ではあるのですが、非常に効果的で、相手を一番教育できます。
ホリエモンとして親しまれている、堀江貴文さんは、どんな相手からでも電話を全く出ないことを徹底していました。
その結果、「電話に出ないキャラ」として認知され、
今では、いきなり電話がかかってくることはないみたいです。
「自分の時間」を奪う最たるもの。それは「電話」だ。
僕は「電話に出ないキャラ」を確立している。
電話で話す必然性のない用事なのに、やたらと気軽に人の電話を鳴らす者がいるが、僕は絶対に応答しない。
相手がどんなに偉い人であろうが、僕は「電話に出ないキャラ」になると決めている。
電話は多動力をジャマする最悪のツールであり、百害あって一利ない。
仕事をしているときに電話を鳴らされると、そのせいで仕事は強制的に中断され、リズムが崩れてしまう。
引用元:堀江貴文氏「電話してくる人とは仕事するな」|東洋経済ONLINE
プライベートや、個人のビジネスぐらいなら、このやり方で十分だと思われます。
また、電話に出たとしても、
すみません。今、取り込み中なので、先にメール/LINE/SMSでメッセージを送っていただけますと幸いです。確認後、折り返します。
とワンクッション置くのもオススメです。
ここで大事なのは、いき電さん相手に
「この人に電話してもなかなか繋がらない、きっと忙しいんだ」と学習してもらうことです。
それによって、今後いきなり電話してくる機会が減り、
必然的にメッセージで連絡がもらえるようになってきます。
こちらからの連絡には必ずLINE/SNS/メッセージを送る
電話がかかってきた時に、人によっては1コールで切り、不在着信として記録を残して、相手にかけ直させるパータンがあります。
こうした場合、いき電さんを教育するためにも、自分からいきなり電話をすることは絶対にしてはいけません。
不在着信が入っていた場合は、必ずメッセージを送るようしましょう。
「お電話出られずすみません。ただいま取り込み中のため、メッセージでお電話の内容をいただけますと幸いです。」
と伝えるようにしてみましょう。
また、不在着信もなく、こちらが逆に電話をかけたいときには、
「お世話になっております。◯◯の件で、10分ほどお話したいのですが、ご都合よろしい日時を伺えますでしょうか。」
とメッセージで必ず確認するようにしましょう。
この聞き方には3つの良い点があり、
- 何の要件か相手に伝えられている
- 電話の目安所要時間が伝えられている
- 相手の都合の良い日時を伺っている
すべてが一度にわかるようになっており、「①の要件」はもっと具体的に書くのもオススメです。
この内容を普段から意識しながら、いき電さんに送ることで、いき電さんを教育してきましょう。
まとめ
今回はいきなり電話をしてくる人への対処法について解説させていただきました。
いきなり電話をかけてくる人の心理状態は、
- いきなり電話をかけることに抵抗がない/他のやり方がわからない
- いきなり電話をかけることが悪いとは知っているが自分の都合が優先
というこことで、
そういった方々への対処法は、
- すぐの電話にはでない
- SMSまたはLINEでメッセージを送る
- こちらからの連絡には必ずLINE/SNS/メッセージを送る
ということでした。
相手のスタイルに負けず、しっかりと自分で意思表示をしながら、相手を教育していきましょうね。