(WiFiが複数あるけど、自動的に強い方に切り替わってほしいなぁ…)
そんな時は、WiFiの優先順位を変更しましょう!
- 自宅や職場に、複数のWiFiがある人
- 自動的に、通信が強いWiFiに切り替わってほしい人
- iPhoneは「SSIDを変更する」※注意点あり
- Androidは アプリ「WiFi Prioritizer」を使う
- Windowsは 「コマンドプロンプト」を使う
- Macは 「ネットワーク環境設定」→「サービスの順序を設定」
「WiFiの優先順位」とは?
WiFiの優先順位とは、複数のWiFiから優先して接続するWiFiを指定することです。
事前に、設定をしておくことで、簡単に自分が選んだWiFiに接続できるので便利です。
もしも、優先順位を付けていないと、街中のさまざまな場所にフリーWiFiに勝手に接続してしまうといったケースもあります。
WiFiの優先接続をすることで、任意の接続したいWiFiに自動で繋げてくれます。
また、悪意のあるフリーWiFiに接続してしまうリスクを避けることもできます。
WiFi優先順位のメリット・デメリット
WiFiに優先順位をつけるメリットとデメリットについて解説します
メリット
優先順位をつけるメリットは2つあります。
- 通信速度が良いWiFiに自動接続できる
- 勝手に、つなげたくないフリーWiFiにつながることを防ぐ
通信速度が速い順番に優先順位を設定しておくことで、WiFi回線が混在した場合でも、より速い回線環境でインターネットを利用できます。
また、外出先でモバイルWiFiを使って接続するつもりが、知らない間にフリーWiFiに接続してしまうといった事態も避けることができます。
フリーWiFiの中には接続することで情報を傍受しようとする、悪意をもった回線もあります。
優先順位をつけておくことで、情報傍受のリスクを避けることにも繋がります。
デメリット
WiFiの優先順位をつけるデメリットは、2つあります。
- 初期設定に手間がかかる
- つなげたいWiFiがあったときに、接続しなおす必要がある
優先順位つける設定には多少の手間がかかります。
具体的には、「外出先でつなげたいWiFiがあったときに、接続を変える必要がある」などです。
設定はある程度の手間がかかりますが、一度しておくことで後にWiFi接続を状況毎に変える必要がなくなります。
細かい設定は必要となりますが、デメリットを補うほどのメリットがありますので試してみたください。
【スマホ/パソコン別】WiFi優先順位の変更方法
それでは、スマホ/パソコン別に、WiFiの優先順位の変更方法を解説します。
設定したいものを選んでチェックしてみてください。
スマホのWifi優先順位 変更方法
スマホのWifi優先順位変更方法について解説します!
iPhoneのWifi優先順位 変更方法
iPhoneはSSID(ネットワークの名称)を変えることで優先順位を変えることができます。
SSIDは0~9、続いてアルファベット順にa~zの順番で上位表示される並びが変わります。
SSIDの一覧の上位にあるほど優先度も変わるといった仕様を用いた変更方法です。
なるべく優先順位を上げたい場合はSSIDの頭文字に0を使うと良いでしょう。
以下はSSIDの変更方法の簡易的な手順です。
- SSIDを変えたいWiFiルーターの設定画面を開く
- 設定画面から「無線LAN設定」を開く
- 使用できるSSIDが表示されるので任意の文字列に名前を変更する。
SSIDは、WiFiルーターの機種によって変更方法に違いがあります。
詳細な変更方法は取扱説明書、もしくは公式サイトや取扱説明書を確認してみてください。
また、iPhoneは頻繁に接続しているWiFiや最近接続したWiFiの優先順位も上がる傾向にあります。
現行のiPhoneでは、SSIDを変更して一覧の上位に表示させることよりも、頻繁に接続しているWiFiを優先して接続しているので注意しておきましょう。
サービスセット識別子(サービスセットしきべつし、英語名: Service Set Identifier, 略称「SSID」)とは、IEEE 802.11における無線LANの識別子です。
WiFi電波を発信しているルーター(無線親機)から、出ているWiFi電波の名称を指します。
基本的には、スマホやパソコンでWiFiをつなぐときに出てくる、WiFi名と考えればOKです。
AndroidのWifi優先順位 変更方法
Androidのスマホ端末自体には、WiFiの優先順位を変える方法がありません。
しかし、アプリ「WiFi Prioritizer」をダウンロードすれば変更が可能です。
以下は、WiFi Prioritizerの簡易的な手順です。
- Google Playから「WiFi Prioritizer」をダウンロード。
- WiFi Prioritizerをタップして、起動。
- 起動後の説明に従い、位置情報のアクセス権限を許可。
- 過去に接続したSSIDの一覧が表示されるので、
優先順位を上げたいSSIDを上位へドラッグする。
WiFi Prioritizerをうまく利用することで、WiFi回線が混在したときに自動で任意の回線へ接続を切り替える機能も有するので便利ですよ。
WiFi Prioritizer
Robert Botha無料posted withアプリーチ
パソコンのWifi優先順位 変更方法
パソコンのWifi優先順位変更方法について解説します!
WindowsのWifi優先順位 変更方法
現行のWindows10ではネットワークの設定から優先順位を変えることができません。
優先順位を変えたい場合はコマンドプロンプトから変更する必要があります。
手順は以下の通りです
- 「コマンドプロンプト」を開く。
- コマンドプロンプトで「netsh wlan show profiles」と入力してエンター。
- 上図のような表示が出てきます。赤枠内に過去に接続したSSIDが表示されるので優先順位を変えたいSSIDをメモ。
- そのままコマンドプロンプトで「netsh wlan show interfaces」と入力してエンター。
このとき、コマンドプロンプトは閉じずにそのまま入力して問題ありません。 - 上図のような表示が出てくるので、赤枠内の「名前」の欄に記載されている名称をメモ。
- 続けてコマンドプロンプトで「netsh wlan set profileorder name=3でメモしたSSID interface=5でメモした名前 priority=優先順位の番号」を入力してエンター。
最後が少し難しいですが、例として
- 3でメモしたSSID=test
- 5でメモした名前=Wi-Fi
- 優先順位の番号=1
とすると、「netsh wlan set profileorder name=test interface=Wi-Fi priority=1」と入力します。
入力に成功すると「プロファイル”test”の優先順位が正常に更新されました」と表示されます。
参考にしてみてください。
MacのWifi優先順位 変更方法
Macはネットワークの環境設定から、優先順位を変えることができます。
手順については以下の通りです。
- メニューバーのWiFiアイコンから「ネットワーク環境設定を開く」をクリック。
- SSID一覧の歯車マークから「サービスの順序を設定」をクリック。
- 表示されたSSID一覧から、優先順位を上げたいSSIDをドラッグで上位に配置する。
上位に表示されていれば優先順位の設定は完了です。
注意点:WiFi優先順位を変更時
WiFiの優先順位を変更するにあたり、SSIDの名称を変更するという方法もお伝えしました。
SSIDは変更すると、再度接続しなおす必要があるので、家族でWiFiを共有している人は注意してください。
そのほかにもSSIDからパスワードを推測されるような名称にしたり、他人のSSIDと似通った名称にすることもトラブルの元となるので気をつけましょう。
また、iPhoneやAndroidのようにデバイスから優先順位を変更する方法がない場合もあります。
優先順位を変更するには、WiFiルーターまたは専用のアプリを利用した方法でないと変えることができない点にも注意が必要です。
まとめ
WiFiの優先接続の設定をしておくことで、任意の回線に優先してWiFiを接続することができます。
これにより、意図せずフリーWiFiに接続することもなくなるため、悪意のある回線に接続するリスクも軽減できるでしょう。
WiFiの優先接続の設定方法はパソコン・スマホの機種によって方法は大きく異なります。
ご自身に合った方法で、設定を変更するようにしてみてくださいね。