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タイ北部チェンマイのコムローイ祭の由来とは?コムローイ祭の意味や起源、歴史について解説します。

コムローイ祭_起源_アイキャッチ

タイの古都「チェンマイ」で1年に1度開催される「コムローイ祭」を知っていますか?
 
ランタンが夜空に一斉に放たれる幻想的な祭で、世界中から数多くの旅行者が集まる大人気なお祭りです!
 
ですが、コムローイ祭の起源って何でしょう?ランタンを放つ儀式にはどんな意味があるのでしょう?お祭りの由来や意味、これらのことをちょっと知っておくと実際にお祭りに参加した時に、より深く楽しむことが出来ます!
 
ここでは、コムローイ祭に参加する時に知っておきたい事前知識を簡単にご紹介させていただきます。

コムローイ祭りってなに?

コムローイって
コムローイ祭とはそもそも一体どんな祭なんでしょう?まずは、祭の概要を簡単にチェックしてみましょう!

タイ・チェンマイで開催される世界最大規模の仏教祭

コムローイ祭は、年に一度タイ北部「チェンマイ」という街で行われる仏教のお祭りです。メインイベントとなるのは、仏教の開祖ブッタへの敬意の念を込めて「込めて」と呼ばれるランタンを一斉に空に放ちます。
このコムローイ(ランタン)を夜空に打ち上げる様子は、息を呑むほどの美しさをはなち、感動に打ちひしがれます!幻想的な光景はメディアやSNSなどでも話題となり、世界をはじめ日本中でもますます注目されつつあります。

有名ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のモデルにもなった!?

とーっても幻想的な コムローイ祭の光景は、有名なディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のモデルになったことでも有名です。その時の映像がこちら↓

コムローイ祭は外国人向けと現地人向けの2種類有り

コムローイ祭は2013年から、外国人向けと現地人向けの2種類にわかれて開催されることになりました。外国人向けの大規模なイベントが「イーペン・ランナー・インターナショナル」、現地人向けの小規模なイベントが「イーペン・サンサーイ」と呼ばれます。しかし、2018年10月現在、現地人向けの「イーペン・サンサーイ」は開催されなくなりました。
 
外国人向けの「イーペン・ランナー・インターナショナル」では、メインイベントとして熱気球のようなランタン(コムローイ)を打ち上げます。真っ暗な夜空に一斉に打ち上がるコムローイの様子は幻想的で見たもの全てを虜にします。
 
「イーペン・ランナー・インターナショナル」に参加するためには、チケットを入手する必要があります。チケット入手についてはこちらの記事をお読みくださいませ。
【最新】イーペン・ランナー・インターナショナルのチケット購入方法まとめ

コムローイ祭を行う意義・儀式の意味とは?

コムローイの意味
コムローイ祭は1年の終わりに、その年の豊作・収穫を祝う「収穫祭」としての意味を持ちます。人々は天にいるブッタに感謝を捧げるのですが、その方法の1つとしてランタン(コムローイ)を打ち上げます。
 
全てのコムローイが打ち上げられる時に、苦しみなども一緒に消し去ってくれると信じられていることから厄払いの意味もあり、自らの罪や災いを解き放ち、魂を清めるということにもつながるそうです。

コムローイ祭の英語表記ってなに?

 
コムローイ祭は英語で、「Khom Loy」または「Kohm Loi」と記載されます。
「Khom(コム)」はタイ語で「光」を、「Loy/Loi(ローイ)」は「浮く」という意味になります。直訳すると「光が浮く≒夜空を照らし浮かび上がるランタン」という意味ですね。
 
ちなみに、ランタンを「コムローイ」と呼ぶのはタイ語ですが、英語では「Sky Lantern(スカイ ランタン)」と呼ばれます。

コムローイ祭の由来ってなに?

コムローイ由来
コムローイ(ランタン)とは天灯(てんとう)と呼ばれている熱気球のことで、昔は通信手段の一つとして使用されていました。通信手段として利用されていたことから、ブッタへ感謝の念を届けるために、お祭り事でも利用されるようになったみたいです。

コムローイ祭の起源ってなに?

さて熱気球のランタン(コムローイ)を打ち上げるこのお祭りの起源とは何なのでしょう?

コムローイとサンサーイ祭

コムローイを上げる習慣はチェンマイの「サンサーイ」というエリアで元々行われていいました。ブッタへの感謝の気持ちを捧げることを目的にした「サンサーイ祭」と呼ばれるお祭りが発祥とされています。

ロイクラトン(イーペン祭)とサンサーイ祭りが合体

その一方で、チェンマイではサンサーイ祭とは別の時期に、ろうそくや花で飾った「ロイクラトン」と呼ばれる灯籠を川に流す「イーペン祭」という祭事が行われていました。これは、水の精霊にお祈りをすることが目的だったのですが、いつしか、「サンサーイ祭」と「イーペン祭」が同時期に行われるようになり、現在の形になったようです。

コムローイ祭の歴史って?

続いて、コムローイ祭の歴史を勉強してみましょう。

2つの伝統的行事によって生まれた「イーペン・サンサーイ」

もう一度整理すると、「ロイクラトン(イーペン祭)」が川の恵み感謝をするために、灯籠の川に流す祭事なのに対し、「サンサーイ祭」ではブッタ(天の仏様)に感謝を捧げるための祭事とされています。そして、2つの異なるお祭りを「イーペン・サンサーイ祭」ということで、同時期に行われるようになりました。これは現地人向けのお祭りです。
(2018年10月現在は行っていないようです。)

外国人に大人気になった「イーペン・サンサーイ」

現地人向けの「イーペン・サンサーイ」は瞑想や読経の時間があるなど、宗教的な意味合いの強い祭です。しかし、ランタン(コムローイ)の美しさに感動した、仏教信者でない観光客が毎年殺到することになってしまいました。主催者や現地人にとって、観光客が殺到することはあまり好ましくなかったとされています。

こうして「イーペン・ランナー・インターナショナル」の誕生した?

そこで、宗教的な意味合いを無くし観光客が気軽に文化を楽しめるようなイベントとして、「イーペン・ランナー・インターナショナル」が誕生することになりました。「イーペン・サンサーイ」と同じように外国人もランタン(コムローイ)の打ち上げができ、美しい光景を見られます。それが近年人気が高まっていき、今日までに至ります。

コムローイ祭があるタイのチェンマイってどんな所?

チェンマイってどんな所
さて、コムローイ祭が行われるタイのチェンマイとはどのような場所なのでしょうか。
最後に軽く紹介します。

古都「チェンマイ」はタイ有数の観光地

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タイ北部に位置する「チェンマイ」はピン川の辺りに位置する巨大な都市で、バンコクと並び体を代表する人気観光地です。伝統的な手工芸品が今でも生産され、100以上の大小様々な寺院が残っている古都でもあります。寺院の他には、ナイトマーケットなどが人気スポットです。

ユニークな独自の伝統・文化が残る芸術の都

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チェンマイはビルマ族、モン族などの多民族が交流する中発展し、寺院の建築様式や工芸、服飾、料理など様々な分野で独自の文化を形成しています。かつて、この地域一帯はランナー王朝が治めていたことから、この独自の文化を「ランナー文化」と呼びます。
ランナー文化の特徴は、タイとビルマの要素が融合したユニークなスタイル。名物・特産品はタイシルク、タイコットン、漆器、銀製品、木彫などの伝統工芸品です。近年はタイ芸術の拠点としても知られており、伝統工芸品などの雑貨はチェンマイ定番のお土産としても人気です。

魅力的な美しい山岳地帯と少数民族の生活

チェンマイ周辺にはタイ最高峰とされる「ドイ・インタノン山」などが連なる美しい山岳地帯があります。平野部より気温が低いため、避暑地としての人気が高く、トレッキングツアーなどが外国人観光客に人気です。少数民族の村を訪れるツアーなどもあり、チェンマイに行く際、時間に余裕があればぜひ行ってみましょう。

コムローイ祭の由来・歴史・起源・意味のまとめ

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かつて通信手段として使用されていたランタン(コムローイ)ですが、今では感謝の念を天に伝える手段として利用されています。コムローイ祭は1年に1度、人々の祈り・感謝の気持ちを伝えるための大切な役割を担っていました。
 
また、コムローイ祭は元々「サンサーイ祭」が起源となっており、その後「イーペン祭(ロイクラトン)」と融合することで現在の形に変化しました。ランタン(コムローイ)が夜空一面に打ち上げられることばかりに注目されつつありますが、実際には天のブッタと水の神様に感謝をする灯籠流しとしての儀式的側面も合わせて行われています。ちなみに、灯籠流し自体は大全度で行われているため、タイ人にとっては非常に馴染み深いものでもあります。

さいごに伝えたいこと

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コムローイ祭のように、感謝の気持ちをつたえる伝統文化ってとても魅力的ですよね。そんな魅力的な文化だからこそ、人々の心にいつまでも残るような幻想的な光景が生まれるのではないかと思います。
 
お祭りの歴史や意味を知ることで、そのお祭りに対してより思い入れが出来て興味も湧き上がります。本来であれば地元の人々だけで行われていた伝統行事に、外国人である私達が参加させていただけるチャンスをいただけていること自体、感謝すべきことなんじゃないかと思います。コムローイ祭に参加する際には、伝統行事に参加させて頂いてることに対しても感謝の念を注ぎながらも、このお祭りがいつまでも永遠に続けられるように彼らの歴史や文化を尊重してきましょう。

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ahtapae
旅行会社員として東南アジアに6年在住/旅初心者向けの記事や業務効率化系の記事を書いています/趣味は写真撮影とクラウドファンディングで新製品と出会うこと。他者貢献をテーマにアナタに役立つ情報を届けていきます。